外国の誕生石

誕生石は、1912年にアメリカの宝石組合で定められたものです。

12ヶ月の誕生石、国によって少しずつ異なります。日本の誕生石と外国の誕生石を比較してみて下さい。

日本の誕生石は1958年に発表され、アメリカのものを元にし、日本で古くから親しまれた宝石である珊瑚（コーラル）と翡翠を日本特有の誕生石として定めました。

外国の誕生石もアメリカのものを基準にして決められています。
1月の誕生石ガーネット、2月の誕生石アメシストは共通していますが、その他の月は違いが見られます。

イギリスは水晶を好む人が多かったため、4月の誕生石としてクリスタルが追加されています。
フランスの誕生石はアメリカの基準とかなり異なっています。アメリカのものをすべては取り入れず誕生石を定めるという、アメリカに対抗する姿勢が表れているようです。


SUPER STONES

	日本	アメリカ	イギリス	フランス	オーストラリア	カナダ
１月	ガーネット	ガーネット	ガーネット	ガーネット	ガーネット	ガーネット
２月	アメシスト	アメシスト	アメシスト	アメシスト	アメシスト	アメシスト
３月	アクアマリン 珊瑚	アクアマリン ブラッド ストーン	アクアマリン ブラッド ストーン	ルビー	アクアマリン ブラッド ストーン	アクアマリン
４月	ダイヤモンド	ダイヤモンド	ダイヤモンド クリスタル	サファイア ダイヤモンド	ダイヤモンド ジルコン	ダイヤモンド
５月	エメラルド 翡翠	エメラルド	エメラルド クリソプレーズ	エメラルド	エメラルド トルマリン	エメラルド
６月	ムーン ストーン パール	ムーン ストーン パール	ムーン ストーン パール	ホワイト カルセドニー	ムーン ストーン パール	パール カメオ
７月	ルビー	ルビー アレキサンドライト	ルビー カーネリアン	カーネリアン	ルビー カーネリアン	ルビー
８月	ペリドット サード オニキス	ペリドット サード オニキス	ペリドット サード オニキス	サード オニキス	ペリドット サード オニキス	ペリドット サード オニキス
９月	サファイア	サファイア	サファイア ラピスラズリ	ペリドット	サファイア ラピスラズリ	サファイア
１０月	オパール トルマリン	オパール トルマリン	オパール	アクアマリン パール	オパール	オパール タイガース アイ
１１月	トパーズ シトリン	トパーズ シトリン	トパーズ	トパーズ	トパーズ	トパーズ
１２月	ターコイズ ラピスラズリ タンザナイト	ターコイズ ジルコン タンザナイト	ターコイズ	ターコイズ マラカイト	ターコイズ	ジルコン オニキス

誕生石の起源は、18世紀のポーランドの宝石商によって考え出されたものです。宝石商たちの販売戦略によるもので、はじめは宝石商ごとに誕生石は違っていましたが、1912年アメリカで開催された米国宝石組合大会で統一されました。
日本の誕生石は、1958年アメリカのものを基準にし、珊瑚（コーラル）と翡翠を加え、全国宝石商組合が定めました。

誕生石の起源は新しいものですが、12種類の宝石を特別に扱う風習は、古代から存在していました。

聖書では、ユダヤ教の高僧が着用した胸飾りの話があります。高僧の胸飾りには、12種類の宝石を3個ずつの4段の列にし、金で縁取られ縫いつけられていたそうです。それぞれの宝石には、イスラエルの12部族の名が彫られていました。

また、エルサレムの城壁にも使われていたと記されています。
城壁には12の門があり、それぞれ異なる12種類の宝石で飾られていました。この12種類の宝石が誕生石のもととなったというのが、アメリカでの有力な説です。

紀元前6世紀頃の、数学や天文学に長けたバビロニア人が起源という説もあります。
占星術の基礎を築いたバビロニア人は、宝石と12星座を関連づけたそうです。