ルビー(Ruby) 和名:紅玉 モース硬度:9 誕生石の意味:愛の疑惑
●7月の誕生石ルビーの色・特徴
7月の誕生石ルビーは、サファイアと同じコランダムと呼ばれる鉱物です。
六方晶系に属した六角柱状、または板状などの結晶で産出される誕生石です。
宝石の中ではダイヤモンドの次に固い鉱物で、主成分は酸化アルミニウムです。
コランダムは不純物(金属イオン)の違いで色が変化し、不純物としてクロムが入ると濃い赤色のルビーになり、鉄・チタンが入るると青色のサファイアになります。
コランダムには赤、黄、オレンジ、ピンク、水色、青など様々な色のものがありますが、赤色のものをルビー、それ以外のものはすべてサファイアと呼ばれています。
7月の誕生石ルビーの名前は、ラテン語で赤を意味する"rubeus"に由来します。
透明感があり、色が濃く、キズの少ないものが高価とされ、特にミャンマーでは産出される「ピジョン・ブラッド」(ハトの血)と呼ばれるルビーが最高の質とされています。
ルビーの中に金紅石の針状結晶が混ざることにより、星状の光が見られるものは「スタールビー」と呼ばれ、珍しく、価値も高いものです。
SUPER STONES
●7月の誕生石ルビーのお話
7月の誕生石ルビーは、聖書に登場するほど古くから知られていた宝石です。
しかし、古くは赤い宝石すべてが「ルビー」と呼ばれており、現在で言うスピネルやガーネットなどの石も含まれていたようです。イギリス王室の至宝、王冠に飾られる「黒太子のルビー」はルビーではなく、レッドスピネルであったという話もあります。
インドでは古くから人気がある誕生石ルビーは、「宝石の王様」を意味する「ラトナンジュ」と呼ばれていました。
7月の誕生石ルビーの粉末を飲むと恐怖を克服できるといわれ、薬としても珍重されていたようです。
「ピジョンブラッド」と呼ばれる最高の質のルビーを産出するミャンマーは、ルビーに関する伝承も数多く残されています。
ドラゴンの生んだ3つの卵のうち、1つがルビーとなり、他の2つはそれぞれ中国の皇帝と宗教の教主になったと言われています。
7月の誕生石ルビーの真っ赤な色から「不滅の炎」と例えられ、どんなもので包んでも光が通り抜け、水の中に入れるとその水が煮立ち、不死の力を持ち主にもたらすという伝承もあります。
●7月の誕生石ルビーの意味・効果
7月の誕生石ルビーの持つ赤は炎の色に通じるとされており、情熱や深い愛情に恵まれるとされています。
恋の成就を願う人やパートナーの愛を取り戻したい人、情熱的な恋をしたい人の大きな味方になってくれる誕生石です。
古代ヨーロッパの戦士が、戦場において勇気を出し、敵を破るお守りとして使ってきたという歴史のある宝石でもあります。
就職や試験、面接、商談などを成功させたい人も、勇気と自信を高める効果から、いつも以上の実力で臨むことができ、困難に打ち勝ち勝利と成功へと導く効果をもつとされます。
健康面に関しては、心臓を強化して血液の循環を良くし、エネルギーアップができる誕生石と言われています。
あらゆる災難から身を守り、繁栄や富、平和をもたらしてくれる等、多くの効能が言い伝えられている誕生石です。
●7月の誕生石ルビーの産地
スリランカ、インド、ミャンマー、タイ、マダガスカルなど