ダイヤモンド(Diamond) 和名:金剛石(ダイヤモンド)モース硬度:10 誕生石の意味:至宝の輝き
●4月の誕生石ダイヤモンドの色・特徴
4月の誕生石ダイヤモンドは古来より、宝石の王者として扱われてきた誕生石です。
ダイヤモンドという名前は、ギリシャ語で征服できない、懐かないという意味の"adamas" に由来します。
モース硬度は10、天然で最も硬い物質である事から、その名がつけられたのでしょう。
結晶系は等軸晶系で、六面体、八面体、十二面体をはじめ、それらの結晶面が湾曲したり、双晶をなしたりと、多種の形状で産出する誕生石です。
宝石の王者と呼ばれるダイヤモンドですが、成分は炭素で、鉛筆の芯などに使われるグラファライト(石墨)と何ら異ならない鉱物です。
同じ炭素から出来ていても、原子の配列が異なる(ダイヤモンドは密接に並んでいる)ため、全く違った鉱物に見えるのです。
ダイヤモンドは、非常に硬く、普通の道具などでは傷つけられないと思われていますが、八面体に平行な4方向に完全な劈開性を持つ鉱物であるため、一定の方向に強い衝撃を加えればその方向に沿って割れます。
また、靱性(ねばり強さ、割れ難さ)は水晶と同じ7.5で、ハンマーなどで衝撃を与えれば粉々に割れてしまいます。
4月の誕生石ダイヤモンドは、一般的に無色(透明)のものが有名ですが、不純物の混入などにより、ファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれる様々な色のものもあります。
ピンク、ブルー、イエロー、オレンジ、ブラウン、グリーン、レッド、パープルと、非常にたくさんの色合いを見せる誕生石です。
特に、オーストラリアのアーガイル鉱山では、ファンシーカラーダイヤモンドを多く産出します。
SUPER STONES
●4月の誕生石ダイヤモンドのお話
4月の誕生石ダイヤモンドの中で、ファンシーカラー以外のものは、4C(カラー、カット、クラリティ、カラット)で評価され、熟練した専門家によって等級がつけられます。
・Color(カラー=色)
カラーとはダイヤモンドの色に関する評価です。
透明に見えるダイヤモンドですが、普通完全な無色から薄い黄色まで自然の色がついています。
無色透明の「D」から薄い黄色の「Z」までの23段階で評価します。
無色に近いものほど希少価値があり、光を透過させて虹色に輝きます。
・Cut(カット=全体的な形のバランスと研磨の仕上げの状態)
カットはダイヤモンドの形のバランスと研磨の仕上げの状態を表します。
「Excellent」「Very Good」「Good」「Fair」「Pour」の5段階で評価します。
バランスよくカットされたダイヤモンドほど、光をよく取り込み、ファイアと呼ばれるきらめきを増幅させ、価値を高めます。
・Clarity(クラリティ=透明度)
クラリティは、ダイヤモンドの内包物やキズの大きさ・位置などに関する評価です。「FL」から「I3」までの11段階で評価します。
フローレスと呼ばれるほとんど内包物のないダイヤモンドを除き、大抵のものには内包物があります。
クラリティのグレードは、内包物の数、大きさ、色、場所などによって決められ、少ないほど高値で取引されます。
・Carat (カラット=重さ)
カラットは、宝石の重量を表わす単位です。1カラットは0.200グラムで、一般的にカラット数が大きければ大きいほど稀少です。
しかし、同じカラット数のダイヤモンドであっても他の要素(カラー、カット、クラリティ)の組み合わせで、大きく価値が変わります。
ダイヤモンドは、紀元前4世紀にインドで発見されました。恐らく河原で拾ったものと考えられています。
その後ダイヤモンドはヨーロッパに渡り、ダイヤモンドを身に着けることが、富裕層の間でブームになりました。ナポレオンの妻ジョセフィーヌや、マリーアントワネットが好んで身につけた事でも有名です。
ダイヤモンドがエンゲージリングの定番となったのは15世紀にさかのぼります。
オーストリアのハプスブルグ家の王子マクシミリアン大公が、婚約者のブルゴーニュ公シャルルの娘マリーにダイヤモンドを贈ったのが始まりです。
ダイヤモンドは、白く無垢な輝きと、その硬さから永遠の愛の象徴とされ、エンゲージリングの定番となった誕生石です。
●4月の誕生石ダイヤモンドの意味・効果
4月の誕生石ダイヤモンドは、古来より永遠の絆を守り、悪霊を払い、勝利に導くとされ、戦場に赴く兵士たちのお守りとされてきました。
精神的、肉体的にもパワーを高める宝石として知られています。
身につける人に自信を与え、才能を引き出し、目標を実現するために非常に強力にサポートしてくれます。
ダイヤモンドは恋愛にも大きな効果を発揮する誕生石です。恋愛に必要な大きなエネルギー、パワーを与えてくれます。「勝利に導く」とされた事から、恋のライバルに打ち勝つ効果もあります。
仕事面でも大きなサポートを期待でき、潜在能力を開発し、成功を引き寄せてくれるとも言われています。
●4月の誕生石ダイヤモンドの産地
南アフリカ、ブラジル、インド、オーストラリア、コンゴ、ボツワナ、ロシア、カナダなど