真珠(パール)(Pearl) 和名:真珠 モース硬度:3.5-4.5 誕生石の意味:女王の品格
●6月の誕生石真珠(パール)の色・特徴
6月の誕生石真珠(パール)は、真珠を育む事が出来る「母貝」の体内に入った異物を核とし、カルシウムの結晶と有機質層が交互に積層してできた宝石です。この層が干渉を生み出し、真珠(パール)特有の虹色になります。
真珠には白いものの他に、ピンク、イエロー、ブラック、ブルー、グレーなど様々な色のものが見られます。日本では、特にピンク系の色が好まれています。
6月の誕生石真珠(パール)は、シロチョウガイからできる南洋真珠、クロチョウガイからできる黒真珠の他、マベガイから成るマベ真珠(マベパール)、イケチョウ貝やカラス貝といった淡水で育つ貝の中に出来る淡水真珠(淡水パール)など、真珠層をもつ様々な貝から生み出されます。
本真珠と呼ばれるのは本来アワビから採れる真珠(パール)を指しますが、現在ではアコヤガイから採れるものも本真珠と呼ばれます。
真珠(パール)の価値は巻き、照り、色、大きさ、形、キズの少なさから決まり、すべての要素が良いものは大変高価になります。
また、コンク貝から採れるコンクパールは非常に珍しい真珠(パール)とされています。
コンクパールが発見される確率は1万個に1個、その中で宝飾品として使える質のものは1/5と言われており、5万分の1の確立でしか手に入らない奇跡の誕生石です。
●6月の誕生石真珠(パール)のお話
6月の誕生石真珠(パール)は、やわらかく加工しやすく、美しいため、世界各地で古くから親しまれてきました。
真珠(パール)は、養殖真珠が発明されていない時代において、その価値は想像もつかないほど高価なものでした。
西暦紀元105年、プリニウスの『博物誌』には「世界のあらゆる貴重なものの中で最も高価なもの、それは真珠である」と記されており、天然真珠の希少さを物語っています。
古代エジプトでは宝飾品(アクセサリー)として、あるいは薬として珍重されてきた誕生石です。
クレオパトラが非常に価値のある大きな真珠(パール)を、酢に溶かして飲んだ事も有名です。
日本においても、日本書紀や古事記、万葉集の時代より真珠(パール)が知られていました。
養殖真珠の歴史も古く、日本では、1893年に御木本幸吉がアコヤ貝の半円真珠の養殖に世界ではじめて成功し、その後1905年、真円真珠の養殖に成功しました。それ以来、非常に高価だった真珠は、多くの人々に愛されるようになりました。
●6月の誕生石真珠(パール)の意味・効果
6月の誕生石真珠(パール)は、「月のしずく」や「人魚の涙」とも呼ばれてきました。母貝に守られた真珠は、強い守護のパワーを持ち、悪霊から身を守り、邪気を払い、抵抗力を高める働きがあります。
愛情や恋愛、結婚、良縁、出会いにも大きな力を発揮し、肌を美しくし、お産を軽くする効果もあるそうです。
母のような愛で癒されたいとき、恋愛、結婚で悩みを抱えているときに手助けをしてくれる誕生石です。
●6月の誕生石真珠(パール)の産地
オーストラリア、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、日本など
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