アメジスト(アメシスト)(Amethyst) 和名:紫水晶 モース硬度:7 誕生石の意味:高貴、知性
●2月の誕生石アメジスト(アメシスト)の色・特徴
2月の誕生石アメジスト(アメシスト)は、和名を紫水晶と言います。数ある水晶の中でも宝石として高く評価されている誕生石です。
透明、ピンク、黄、茶色等様々な色合いのある水晶の中で、その名の通り紫色をした美しい誕生石です。
紫色と言っても、淡いライラック色、すみれ色から濃い紫色まで、幅広い色合いがあります。紫色の発色の原因は、微量の鉄イオンが含まれるためとされています。
結晶系は六方晶系に属した六角錐の集形でよく見られ、紫色の均一なものは少ないと言われています。
アメジスト(アメシスト)は直射日光等で退色する性質があるため、注意が必要です。
SUPER STONES
●2月の誕生石アメジスト(アメシスト)のお話
2月の誕生石・アメジスト(アメシスト)の紫色は、宗教的、霊的権威の高い色とされ、その美しさから、昔から様々な人や文明に尊ばれてきました。
中世では王冠や聖職者の指輪など,力の象徴や兵士たちの安全をのお守りとして、特別な力を持つ宝石と見なされて来ました。
中国では晋〜唐代に強壮薬として使われていたそうです。
アメジスト(アメシスト)の語源は、ギリシア語のa-methu(酔わせない)に由来します。
ギリシャ神話に登場する月の女神ダイアナに仕える女官アメシストの悲劇からこの名がつけられました。
酒の神バッカスが女神ダイアナに戒められ、腹いせに「最初に会った人間を虎に襲わせる」決めました。
そこへ現れたのが美しく信仰深いアメシスト。虎が彼女に襲いかかろうとするその瞬間女神ダイアナがアメシストを守る為、透き通った水晶に変身させてしまいました。
バッカスは水晶になったアメシストのあまりの美しさに呆然とし、自分のした事を悔やみ、その水晶にぶどう酒を注ぎました。すると彼女の身体は清らかな美しい紫色の宝石へと変わっていったのです。
●2月の誕生石アメジスト(アメシスト)の意味・効果
高貴な色である紫色の誕生石・アメジスト(アメシスト)は、持ち主の美しさや魅力、才能を引き出す効果があります。
「恋の悪酔い」から守る石でもあり、人を見抜く目を与え、良い異性との出会いや恋愛を取り持つ効果のある誕生石です。
特に、年齢の高い恋人同士や、精神的なつながりの強いカップルに、祝福を送ってくれるといわれています。
また、ギリシャ神話のエピソードのように、アメジスト(アメシスト)は危険から逃れるパワーをもち、どんな危機や困難も精神的なエネルギーで乗り越えられるようにしてくれるといわれています。
様々な悩みを持った時にも、自分自身を見失うことなく、感情を冷静にコントロールして、進むべき道を切り開く手助けをしてくれる誕生石です。
何事にも知性をもって、高貴に、美しく対処できるような手助けをしてくれます。
●2月の誕生石アメジスト(アメシスト)の産地
ブラジル、ウルグアイ、イタリア、日本など
──────────────────────────────────
註)
英語ではametystと表記します。正式な発音は「アメシスト」ですが日本では一般的に「アメジスト」と呼ばれています。
しかしこれは典型的な誤った発音です。
本項目では日本での一般的な呼び方であるアメジストと共に、正しい発音である「アメシスト」という呼び方をあわせて表記しています。