珊瑚 さんご コーラル(Coral) 和名:珊瑚 モース硬度:3.5 誕生石の意味:幼な心
●3月の誕生石珊瑚(さんご、コーラル)の色・特徴
3月の誕生石珊瑚(さんご、コーラル)の名前は、ギリシャ語の”korallion”に由来します。
日本でも古くから帯留めやかんざしなどに使われ、親しまれてきた宝石です。
日本だけでなく、紀元前より地中海地方で装飾品として使われてきました。日本へはシルクロードを通って運ばれ、正倉院には珊瑚(さんご、コーラル)を使った冠などが納められています。
珊瑚(さんご、コーラル)を3月の誕生石として扱っているのは日本だけです。古くから様々な装飾品として親しまれてきた宝石だからこそ、選ばれたのかもしれません。
SUPER STONES
3月の誕生石珊瑚(さんご、コーラル)は、珊瑚虫の骨から出来ている、有機物質です。
ジュエリーとして使用される宝石珊瑚は 八放珊瑚類という種類で、アカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴをはじめ、黒や金色の珊瑚もあり、水深100メートルから1000メートルの暗い深海で育ちます。1センチ伸びるのに数十年もの歳月を必要とします。
正確には「石」ではありませんが、世界各地でお守りとして用いられていました。
珊瑚の中でも、紅珊瑚(血赤珊瑚)と呼ばれる種類は濃い透明感のある紅色をしており、希少価値と美しさから珍重されています。
また、エンジェルスキンコーラル(ボケ珊瑚)と呼ばれる珊瑚は、天使の肌色と表現される淡いピンク色で、ヨーロッパで特に人気のある珊瑚です。
●3月の誕生石珊瑚(さんご、コーラル)のお話
3月の誕生石・珊瑚(さんご、コーラル)は、ギリシャ神話にも登場します。
髪の毛の一本一本が蛇であるメデューサを退治するよう言われたペルセウスは、曲がった刀で眠っているメデューサの首を掻ききります。
ペルセウスがメデューサの首を持ち空飛ぶサンダルで海を渡っていると、メデューサの首から飛び散った血がペガサス(天馬)となり、地中海に滴り落ちた血は珊瑚になったと言われています。
3月の誕生石・珊瑚(さんご、コーラル)は、古代より洋の東西を問わず世界各地で護符や祭儀の道具として、様々な使い方がされてきました。
主要な成分が炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどで、骨や歯の形成に良いとして、ローマでは子供の健やかな成長を願ってお守りに使われたり、インドでは護符として、中国では七宝の一つとされ、不老長寿のお守りとして珍重されてきました。
●3月の誕生石珊瑚(さんご、コーラル)の意味・効果
生命の源であるその海のパワーを秘めた珊瑚は、生命力を高め、肉体的、精神的なエネルギーを活発にします。
赤い珊瑚は、血のような赤色から血行を促進し、精力を回復し、心身を強化してくれるとされてきました。
珊瑚は古くから海や河を安全に渡り、嵐を鎮める力があるとされてきたため、船乗りの間でお守りとして身につけられていました。
現代では、船旅だけでなく旅行全般のお守りとして活用されています。
また、イライラした感情を鎮め、荒れた心を母なる海の優しさで包み、慈愛に満ちた心へ導き、更に不妊の予防にも効果があると言われています。
●3月の誕生石珊瑚(さんご、コーラル)の産地
日本、台湾、フィリピン、オーストラリアなど