アクアマリン(Aquamarine) 和名:藍玉 モース硬度:7.5-8 誕生石の意味:幸福をもたらす
●3月の誕生石アクアマリンの色・特徴
3月の誕生石アクアマリン(Aquamarine)の名前は、ラテン語で水という意味の”aqua”と、海の意味の”marinus”に由来します。
アクアマリンはエメラルドと同じベリルという鉱物で、透明で非常に薄い水色から、濃い目の水色のものの宝石名です。ブルーが濃い程アクアマリンとしての価値があると言われ、緑がかった色合いのものもあります。
緑がかった色合いを美しい青色にするため、色改善の熱処理も多く行われています。
エメラルドと比較すると内包物も少なく、靭性に優れているという特徴をもつ誕生石です。
結晶系は六方晶系、ベリルの主成分であるアルミニウム珪酸塩と、ベリリウムから成る宝石。 3月の誕生石アクアマリンの青色は、中に混入された鉄元素の作用によって着色されたものです。
古い時代には、色調の等級を特別に定めて取引が行われていました。その色相と品質を区別していた等級は30段階もあったそうです。
ブラジル・サンタマリア鉱山で採掘されていた深いマリンブルーのアクアマリンが最高品質とされ、発見された地方にちなんで「アクアマリン・サンタマリア」と呼ばれています。現在ではサンタマリア地方の鉱山が閉山され、価格が跳ね上がっています。
その後、アフリカ・モザンビークの鉱山でも同様の深みのある色合いのアクアマリンが採掘され、同じサンタマリアの名前をとって「アクアマリン・サンタマリア・アフリカーナ」と名付けられました。
SUPER STONES
●3月の誕生石アクアマリンのお話
3月の誕生石・アクアマリンはその名の通り海の色をした宝石で、海に投げ入れると瞬時に溶け込んでしまうと言われるほどです。
神話では「美しい海の精の宝物が、浜辺に打ち上げられて宝石になった」とされています。
その事から古くは古代ローマの船乗り達が、この石を海の力の宿ったアクアマリンを「海難防止」と「豊漁」のお守りとして大切に持っていたそうです。
また、中世ではアクアマリンを身につけると、洞察力、予知能力が授かると考えられていました。
職人達はこの誕生石でイヤリングや指輪などの装飾品を作り、エジプト王家の墓からもアクアマリンの数珠が発見されています。
●3月の誕生石アクアマリンの意味・効果
海の水という名を持つ誕生石・アクアマリンは、その名前が示すとおり、青い海のような清々しさで精神を鎮め、穏やかで平和な気持ちをもたらしてくれます。心が疲れた人、精神的に不安定な人には慰めを与えます。
人間の感覚に働きかける石であり、自己表現を助ける力があるため、クリエイティブな仕事をしている人に大きな助けになります。
古来より「大漁」意味する誕生石として使われており、それが転じて収穫や富、金運をもたらす石とされています。
持ち主に幸せな結婚をもたらす誕生石としても有名なアクアマリンは、良い出会いを運び、2人の愛を育む手助けをしてくれます。
裕福で穏やかな生活をもたらし、恋の邪魔を排除し、夫婦の愛情を甦らせる愛の石としても効果があります。
喧嘩をした夫婦や恋人、友人に仲直りのきっかけを与え、人や物事を調和させる作用があります。
古来は目の不調の改善や視力回復、リンパ管の病気の治療や歯の強化にも使われていたそうです。
●3月の誕生石アクアマリンの産地
ブラジル、モザンビーク、マダガスカル、ナイジェリア、ナミビアなど