サファイア(Sapphire) 和名:青玉 モース硬度:9 宝石言葉:慈愛、誠実、徳望
●9月の誕生石サファイアの色・特徴
9月の誕生石サファイアは、ルビーと同じコランダムと呼ばれる鉱物です。
六方晶系に属した六角柱状、または板状などの結晶で産出される誕生石です。
宝石の中ではダイヤモンドの次に固い鉱物で、主成分は酸化アルミニウムです。
コランダムは不純物(金属イオン)の違いで色が変化し、不純物として鉄・チタンが入ると青色のサファイアになり、クロムが入ると濃い赤色のルビーになります。
コランダムには赤、黄、オレンジ、ピンク、水色、青など様々な色のものがありますが、赤色のものをルビー、それ以外のものはすべてサファイアと呼ばれています。
サファイアの名前は、青を意味するラテン語の”sapphirus”またはギリシャ語の”sappheiros”に由来します。
ブルーサファイアの中で最高級品として位置づけられているのは、カシミール産のコーンフラワーブルー(矢車菊の青)と呼ばれる青色をしたものです。ベルベットの様な柔らかみがあり、「ベルベッティ」とも称されます。
現在殆ど産出されておらず、非常に希少価値の高いものです。
9月の誕生石サファイアの中で青の他に人気のある色は、蓮の花のつぼみの色を意味するパパラチア”Padparadscha”と呼ばれるサファイアです。
オレンジとピンクの混ざり合った様な色をしており、高値で取引のされる誕生石です。
SUPER STONES
●9月の誕生石サファイアのお話
サファイア
9月の誕生石サファイアは、美しい青色により心の安らぎを得られる石として愛されてきました。
古代ローマの宝石職人は、疲れた目を癒すためにサファイアを見つめていたそうです。
ローマ法皇、教皇や司教も、サファイアをよく身に着けているようです。
高貴なブルーは、王室からも長く愛されてきました。イギリス王室の宝には、王冠をはじめとし、サファイアが多く使われています。
日本では婚約指輪と言えばほとんどがダイヤモンドですが、ヨーロッパでは、サファイアを選ぶ人も多いようです。
ダイアナ妃がチャールズ皇太子から贈られた婚約指輪がブルーサファイアであったことも有名です。
●9月の誕生石サファイアの効果
9月の誕生石サファイアは、慈愛、誠実、徳望の象徴とされており、「堅固な愛の証」とされてきました。
貞節な愛を表し、不貞を働くと光沢が失われるとも言われています。
9月の誕生石サファイアは、持ち主を邪悪なものから守り、不運を寄せつけず、守護する働きがあります。
チャンスや出会いを確実につかむことができ、知性を高めるため勉強などにも効果があります。
理性を高め、美しい青を見る事で鎮静される効果もあるそうです。
感情的になった時、混乱した時に、サファイアを眺めると、落ち着きを取り戻すことができます。
古くは眼病に効くとされ、熱を冷まし、肉体と精神と魂を癒すためにも使われました。
●9月の誕生石サファイアの産地
オーストラリア、タイ、スリランカ、アメリカ、ミャンマー、タンザニアなど